ショスタコーヴィチ ミケランジェロ組曲 1 真実 Michelangelo Suite Truth / Shostakovich

ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich(1906-1975)

ミケランジェロ組曲 1 真実 Suite on Words by Michelangelo, Op. 145a: 1 Truth (1974)

 

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001 Op.145a Sergei Kopcak · Prague Radio Symphony Orchestra · Frantisek Vajnar

002 Op.145a Yevgeny Nesterenko · Gennady Rozhdestvensky · USSR State Television and Radio Symphony Orchestra

003 Op.145 Fyodor Kuznetsov · Yuri Serov

004 Op.145 Dmitri Hvorostovsky · Ivari Ilja

005 Op.145a Dmitri Hvorostovsky · Vladimir Spivakov · Russian National Philharmonic Orchestra

006 Op.145a Sergei Leiferkus · Neeme Järvi · Gothenburg Symphony Orchestra

007 Op.145a Dietrich Fischer-Dieskau · Vladimir Ashkenazy · Radio-Symphonie-Orchester Berlin

008 Op.145 Dietrich Fischer-Dieskau · Aribert Reimann

009 Op.145a Anatoli Kotscherga · Michail Jurowski · Cologne Radio Symphony Orchestra

010 Op.145a Ildar Abdrazakov · Gianandrea Noseda · BBC Philharmonic Orchestra

011 Op.145a Ildar Abdrazakov · Riccardo Muti · Chicago Symphony Orchestra

012 Op.145 Frieder Anders, Stella Goldberg

013 Op.145a Hermann Christian Polster · Thomas Sanderling · Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin

014 Op.145a Gerald Finley · Thomas Sanderling · Helsinki Philharmonic Orchestra

015 Op.145 John Tomlinson · David Owen Norris

016 Op.145 Odekhiren Amaize · David Korevaar

017 Op.145 Guenko Guechev · Susanna Lemberskaya

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ミケランジェロ組曲 1 真実 Suite on Words by Michelangelo, Op. 145a: 1 Truth

Jest' istiny v rechenjah stariny, 

多くの古いことわざの中には真実がある

I vot ona: kto mozhet, tot ne hochet.

これもその一つ、何かをなすことのできる人はそれをしたがらない

Ty n'al, gospod', tomu, kto lozh strekochet, 

主よ、あなたは偽りの作り話を信じ

I boltuny toboj nagrazhdeny;

軽口を叩く小さな者に報酬を授けなさる

 

 

Ja zh toj sluga: moi trudy dany tebe, 

私はあなたのしもべ、私の苦労はあなたに捧げられている

Kak solntsu luch, - hot' i prorochit tvoj gnev 

太陽とその光線のように、たとえあなたが

Vs'o to, chto pyl moj sdelat' prochit,

私のしたいことすべてをお気に召さなくとも

I vs'o moi staranja ne nuzhny.

そして私の努力がすべて無駄であっても

 

 

Ja dumal, chto vozm'ot tvojo velichje

あなたの偉大さが私を引き上げてくれることを願ってきた

Men'a k sebe ne ehom d'a palat, 

あなたの宮殿でのこだまとしてではなく

A lezviem suda i girej gneva.

正義の刃先と怒りの重しとして

 

 

No jest' k zemnym zaslugam bezrazlichje

天では地上での功績などには無関心なのだ

Na nebesah - i zhdat' ot nih nagrad, - 

報酬を求めることは

Chto ozhidat' plodov s suhogo dreva.

枯れ木から果実を求めるようなものだ

(ネステレンコ、セロフ、ユロフスキ、ディスカウ、レイフェルクス他の解説の英訳による)

 

ショスタコーヴィチの最晩年の作品を聴き解こうと思った。だがミケランジェロの詩がよくわからない。そこでネステレンコの管弦楽版とピアノ版の2つのLPとディスカウのCDにある日本語の解説と訳を読んでみるがまだよくわからない。ショスタコーヴィチの音友の解説本やファーウェイの本、自伝、楽曲解説本をみてもよくわからない。

問題はミケランジェロというもう1人の天才がどういう時代・状況にいてどういう一生をおくったか、どのような思想や想いを持っていたかなどについて情けないが全くわからない点だ。

最もヒントになるのは「詩と音楽」のサイトの藤井さんの解説だ。これはありがたい。もう一つは検索してやっと辿り着いた「土曜の午後のABC」という木下長宏さんのサイト。ここにはミケランジェロがどのような時代・背景にあって何を求め、何に絶望し、生きたかがわかりやすい言葉で解説してくれている。感謝しかない。

→ 一つのミケランジェロ論(未定稿) 混沌(Chaos)を生きた芸術家ミケランジェロ

図書館でいろいろ探してみるかと思ったがこの暑さで外出を渋る。

難しいが少しずつでも聴き解いていこうと思う。ショスタコーヴィチは交響曲第14番で救われない死を描いた。最終楽章で、死は全能、幸福の絶頂にいる時でさえ内に潜んでいる、心せよと絶叫して終わる。その後、その生死観は変化したのだろうか。ミケランジェロ組曲の終楽章は穏やかに終わっているように聴こえるが。

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diary 2024-8-11(日) 月齢6.7 晴れ
コープマンのバッハ・カンタータBWV 206、210、ボネのマレとコレッリ、ジャケ・ド・ラ・ゲル、バルトーク、Antonio José、ショスタコーヴィチ・ミケランジェロ組曲1真実をいろいろな演奏で聴く。2桁の掛け算は30題くらい。
DAC経由のワイアレスレス・トラブルスピーカーKEF LS50 Wireles IIは正常に聞けた。
ショスタコーヴィチ・ミケランジェロ組曲1真実をアップ。ミケランジェロについてもっと調べないといけない。

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