マーラー 嘆きの歌全曲 Das Klangende Lied / Mahler

マーラー  Gustav Mahler (1860-1911)

嘆きの歌 Das Klangende Lied  (1878-80)

(text: グスタフ・マーラー  Gustav Mahler)

1. 森のメルヘン Waldmärchen
2. 吟遊詩人 Der Spielmann
3. 婚礼の出来事 Hochzeitsstück

 ランダムA  現在 ( 1 )

 data & others  close 

 1  /  2  /  3 

1. 森のメルヘン

Es war eine stolze Königin,

むかし、誇り高い女王が住んでいた

gar lieblich ohne Maßen;

比類もなく美しく

kein Ritter stand noch ihrem Sinn,

彼女に相応しい騎士はいなかった

sie wollt' sie alle hassen.

彼女は彼らを嫌った

O weh, du wonnigliches Weib!

おお、この上なく美しい女性よ

Wem blühet wohl dein süßer Leib!

あなたの体は誰のために咲くのか

 

 

Im Wald eine rote Blume stand,

森の中に一本の赤い花が生い育った

ach, so schön wie die Königin,

ああ、とても美しい、女王は布告した

Welch Rittersmann die Blume fand,

その花を見つけた騎士は

der konnt' die Frau gewinnen!

彼女と結婚を勝ち取るだろうと

O weh, du stolze Königin!

おお、誇り高いが美しい女王よ

Wann bricht er wohl, dein stolzer Sinn?

いつその誇った心は破れるのか

 

 

Zwei Brüder zogen zum Walde hin,

二人の兄弟が森にやってきた

sie wollten die Blume suchen:

花を見つける目的で

Der Eine hold und von mildem Sinn,

一人は穏やかで優しい心を持っていた

der Andre konnte nur fluchen!

もう一人は罵ることをせずにいられなかった

O Ritter, schlimmer Ritter mein,

おお、騎士よ、邪悪な騎士

O ließest du das Fluchen sein!

おお、お前の酷い呪いの言葉はやめておけ

 

 

Als sie nun zogen eine Weil',

しばらく一緒に歩いたあと

da kamen sie zu scheiden:

二人は別々の道を行った

das war ein Suchen nur in Eil',

彼らは急いで探した

im Wald und auf der Heiden.

森の中や荒地の中を

Ihr Ritter mein, im schnellen Lauf,

我らの騎士たちは無鉄砲に探し回った

wer findet wohl die Blume auf?

誰がその花を見つけるだろう

 

 

Der Junge zieht durch Wald und Heid',

弟は森や野原を歩き回った

er braucht nicht lang zu gehn:

しかしそれほど遠くへ行くことなかった

Bald sieht er von ferne bei der Weid'

やがて遠くの柳のそばでそれを見つけた

die rote Blume stehen.

そこにはその赤い花が咲いていた

Die hat er auf den Hut gesteckt,

彼は帽子の中に入れ

und dann zur Ruh' sich hingestreckt.

それから寝そべって一休みした

 

 

Der Andre zieht im wilden Hang,

もう一人は荒れた斜面を行き

umsonst durchsucht er die Heide,

その花を見つけようと荒地を探したが無駄だった

und als der Abend herniedersank,

とうとう日が暮れると

da kommt er zur grünen Weide!

緑の柳の木のところにやってきた

O weh, wen er dort schlafend fand,

おお悲しいこと、彼は眠っている弟を見つけ

die Blume am Hut, am grünen Band!

あの花が帽子の中、緑のリボンの後ろにあるのを見つけた

 

 

Du wonnigliche Nachtigall,

おい、素敵なナイチンゲールよ

und Rotkehlchen hinter der Hecken,

そして生垣の後ろの小さなコマドリよ

wollt ihr mit eurem süßen Schall

おまえたちの美しい歌声で

den armen Ritter erwecken!

哀れな騎士を起こしてくれないか

Du rote Blume hinterm Hut,

おい、帽子の後ろの赤い花よ

du blinkst und glänzest ja wie Blut!

ちらちら輝き光れ、血のように

 

 

Ein Auge blickt in wilder Freud',

一つの目が見つめる、残忍そうに喜んで

des Schein hat nicht gelogen:

その輝きに嘘はない

ein Schwert von Stahl glänzt ihm zur Seit',

輝く鉄の剣が彼の傍に吊るしてある

das hat er nun gezogen.

今彼はそれを引き抜いた

Der Alte lacht unterm Weidenbaum,

兄は柳の木の下で笑う

der Junge lächelt wie im Traum.

弟は微笑んでいる、まるで夢を見ているかのよう

 

 

Ihr Blumen, was seid ihr vom Tau so schwer?

おい、花たちよ、なぜお前たちは露で重そうにしているのだ

Mir scheint, das sind gar Tränen!

それらは涙のように見える

Ihr Winde, was weht ihr so traurig daher,

おい、風たちよ、なぜそんなに冷たく吹くのか

was will euer Raunen und Wähnen?

お前の囁きは何を意味しているのか

 

 

"Im Wald, auf der grünen Heide,

「森の中、緑の荒地に

da steht eine alte Weide."

一本の柳の老木が立っている」

 

2. 吟遊詩人

Beim Weidenbaum, im kühlen Tann,

柳の木のそば、涼しいモミの林の中

da flattern die Dohlen und Raben, 

カラスや大カラスたちが群がるところ

da liegt ein blonder Rittersmann 

金髪の騎士が横たわっている

unter Blättern und Blüten begraben.

葉や花の下に埋められて

Dort ist's so lind und voll von Duft, 

そこの空気は穏やかでもやが立ち込めている

als ging ein Weinen durch die Luft!

あたかも泣いているかのように

O Leide, weh! O Leide!

おお、悲しい、おお、悲しい

 

 

Ein Spielmann zog einst des Weges daher,

ある日旅するひとりの楽師が通りかかり

da sah er ein Knöchlein blitzen;

小さな骨がきらりと光るのを見つけた

er hob es auf,als wär's ein Rohr,

笛かと思ってそれを拾い上げた

wollt' sich eine Flöte draus schnitzen.

そしてそれで笛を作った

O Spielmann,lieber Spielmann mein,

おお、楽師よ、愛すべき吟遊詩人よ

das wird ein seltsam Spielen sein!

その調べはとても奇妙だろう

O Leide,weh! O Leide!

おお、悲しい、おお、悲しい

 

 

Der Spielmann setzt die Flöte an

楽師はその笛を唇に当てると

und läßt sie laut erklingen:

大きくはっきり響かせた

O Wunder,was nun da begann,

奇跡なことに、なんと始まった

welch seltsam traurig Singen!

なんと奇妙で悲しく歌うのだ

Es klingt so traurig und doch so schön,

とても悲しくとても美しい調べ

wer's hört,der möcht' vor Leid vergehn!

それを聴く者は誰も悲しみにくれてしまう

O Leide,Leide!

おお、悲しい、悲しい

 

 

“Ach,Spielmann,lieber Spielmann mein!

「ああ、楽師よ、愛すべき吟遊詩人よ

Das muß ich dir nun klagen:

私の悲しみをあなたに歌わなければならない

Um ein schönfarbig Blümelein

美しいひとつの小さな花のために

hat mich mein Bruder erschlagen!

兄が私を殺したのだ

Im Walde bleicht mein junger Leib,

若い私の体は森の中で腐敗していく

mein Bruder freit ein wonnig Weib!”

可愛い花嫁と兄が結婚する間に」

O Leide,Leide,weh!

ああ、悲しい、悲しい

 

 

Der Spielmann ziehet in die Weit',

楽師は遠く広くさまよう

läßt' überall erklingen,

その調べはいたるところで聴かれた

Ach weh,ach weh,ihr lieben Leut',

おお、悲しい、悲しい、親愛なる皆さん

was soll denn euch mein Singen?

私の歌はあなた方にどう響くだろう

Hinauf muß ich zu des Königs Saal,

私は王の宮殿に上がっていかねばならない

hinauf zu des Königs holdem Gemahl!

王の優しい妻のところに

O Leide,weh,o Leide!

おお、悲しい、悲しい

 

3. 婚礼の出来事

Vom hohen Felsen erglänzt das Schloss,

高い崖の上、城は輝いている

die Zinken erschalln und Drometten.

コルネットとトランペットが鳴り響く

Dort sitzt der mutigen Ritter Tross, 

勇敢な騎士たちが集まっている

die Frauen mit goldenen Ketten.

女性たちは金で着飾っている

Was will wohl der jubelnde, fröhliche Schall?

この歓声の騒ぎはなぜなのだろう

Was leuchtet und glänzt im Königssaal?

王の広間で光り輝くのは何だろう

O Freude, heiah! Freude!

おお、喜ばしいこと

 

 

Und weißt du's nicht, warum die Freud'?

この祝い事が何なのか知らないのか

Hei! Dass ich dir's sagen kann!

それでは教えてあげよう

Die Königin hält Hochzeit heut' mit dem jungen Rittersmann!

今日、女王が騎士と結婚するのだ

Seht hin, die stolze Königin!

誇り高い女王である彼女を見よ

Heut' bricht er doch, ihr stolzer Sinn!

今日、彼女の誇りは破られる

O Freude, heiah! Freude!

おお、喜ばしいこと

 

 

Was ist der König so stumm und bleich?

なぜ王はあんなに黙って青白い顔をしているのだ

Hört nicht des Jubels Töne!

祝祭の音を聞いていない

Sieht nicht die Gäste stolz und reich,

誇り高い裕福な客たちや

sieht nicht der Königin holde Schöne!

美しい女王を見ていない

 

 

Was ist der König so bleich und stumm?

なぜ王はあんなに黙って青白い顔をしているのだ

Was geht ihm wohl im Kopf herum?

何を考えているのだろう

Ein Spielmann tritt zur Türe herein!

ひとりの旅する楽師がドアのところに入ってくる

Was mag's wohl mit dem Spielmann sein?

なぜここにやってきたのだ

O Leide, weh! O Leide!

おお、悲しいこと、おお、悲しいこと

 

 

"Ach Spielmann, lieber Spielmann mein,

「ああ、楽師よ、愛すべき吟遊詩人よ

das muß ich dir nun klagen:

お前に私の悲しみを歌わねばならない

Um ein schönfarbig Blümelein

美しい小さな花のために

hat mich mein Bruder erschlagen!

兄が私を殺したのだ

Im Walde bleicht mein junger Leib,

私の若い体は森の中で腐敗していく

mein Bruder freit ein wonnig Weib!"

兄が可愛い花嫁と結婚する間に」

O Leide, Leide, weh!

おお、悲しいこと、おお、悲しいこと

 

 

Auf springt der König von seinem Thron

王は玉座から跳びあがり

und blickt auf die Hochzeitsrund'.

結婚の祝宴を見つめる

Und er nimmt die Flöte in frevelndem Hohn

尊大な態度で彼は笛を取りあげ

und setzt sie selbst an den Mund!

自分の唇に当てる

O Schrecken, was nun da erklang!

恐ろしいこと、今その音が聞かれる

Hört ihr die Märe, todesbang?

この話を聞いてぞっとするだろうか

 

 

"Ach Bruder, lieber Bruder mein,

「おお、兄よ、私の愛すべき兄、

du hast mich ja erschlagen!

あなたは私を殺した

Nun bläst du auf meinem Totenbein,

今、あなたは死んだ私の骨で作られた笛を吹く

des muß ich ewig klagen!

私はいつまでも悲しみの中

Was hast du mein junges Leben

なぜあなたは私の若い命を

dem Tode hingegeben?"

死に追いやったのか」

O Leide, weh! O Leide!

おお、悲しいこと、おお、悲しいこと

 

 

Am Boden liegt die Königin,

女王は気を失って床に倒れてしまった

die Pauken verstummen und Zinken.

太鼓もコルネットも静まる

Mit Schrecken die Ritter und Frauen fliehn,

恐ろしさのあまり、騎士たちも女性たちも逃げていく

die alten Mauern sinken!

古い壁が崩れていく

Die Lichter verloschen im Königssaal!

王の広間の明かりが消える

Was ist wohl mit dem Hochzeitsmahl?

婚礼の宴はどうなってしまうのだ

Ach Leide!

おお、悲しいこと

(サンフランシスコ響のCDの英訳から)

 

マーラーがウィーン音楽院のベートーヴェン賞に応募した作品。受賞の対象にはならなかった。3部構成になっている。

第1部は「森のメルヘン」、赤い花を手に入れるために兄が弟を殺してしまう物語。

第2部「吟遊詩人」、殺された弟の骨で作られた笛が歌う悲しい調べ。楽師はその笛とともに旅する。

第3部「婚礼の出来事」、女王の結婚の宴、楽師の笛は恐ろしい真実を語りだす。

1899年版、「1. 森のメルヘン」を割愛したヴァージョンもデータに入れた。

 マーラー年表  close 

マーラー年表

1860(0歳)

7月7日,グスタフ・マーラー、ボヘミアのカリシュトにて生まれる。同年一家はモラヴイアのイラーヴァ(イーグラク)に移住。

 

865(5歳)

この頃から音楽のレッスンを始める。

 

1870(10歳)

イラーヴァで初めてのピアノ演奏会。

 

1875(15歳)

ウィーン音楽院に入学。

 

1876(16歳)

ウィーン音楽院でピアノ演奏と作曲で一等賞を得る。

 

1877(17歳)

ウィーン大学でブルックナーの講義を受ける。

 

1878(18歳)

<ピアノ五重奏曲>により作曲賞を受賞。同年ウィーン音楽院を卒業。ブルックナー<交響曲第3番>の4手ピアノ編曲を出版。

 

1880(20歳)

<嘆きの歌>(初稿)完成。

カンタータ 嘆きの歌

春に

冬の歌

緑野の5月の踊り

1881(21歳)

<嘆きの歌>ベートーヴェン賞に落選。リュブリャナ(ライバッハ)の州立歌劇場で指揮。

 

1882(22歳)

<北欧交響曲>完成。後に破棄。

 

1883(23歳)

モラヴィアのオロモーツ(オルミュッツ)、ウィーンでオペラの指揮。カッセルの王立歌劇場音楽監督に就任。

若き日の歌 第1集 5曲

1885(25歳)

くさすらう若人の歌>完成。ライプツイヒ、プラハでオペラの指揮。

さすらう若人の歌

1886(26歳)

ライプツィヒでニキシュの助手となる。

 

1887(27歳)

R.シュトラウスと知り合う。民謡集く子供の魔法の角笛)を知る。

 

1888(28歳)

<交響曲第1番>(初稿)完成。ウェーバーの未完のオペラく3人のピント>を補筆完成、初演。ブダペスト王立歌劇場の音楽監督に就任。

 

1889(29歳)

<交響曲第1番>,く交響詩>としてブダペストで初演。2月に父,10月に母が死去。

 

1891(31歳)

ブダペスト王立歌劇場の音楽監督を辞任。ハンブルク市立歌劇場主席指揮者に就任。

若き日の歌 第2集 4曲

若き日の歌 第3集 5曲

1892(32歳)

歌曲集(若き日の歌)出版。ロンドン楽旅。

 

1894(34歳 )

<交響曲第2番>完成。シューベルトの弦楽四重奏曲く死と乙女>を弦楽合奏用に編曲。ブルーノ・ワルターと知り合う。

 

1895(35歳)

<交響曲第2番>ベルリンで初演。

 

1896(36歳)

<交響曲第3番>完成。<さすらう若人の歌>ベルリンで初演。

 

1897(37歳)

ユダヤ教からカトリックに改宗。ハンブルク市立歌劇場主席指揮者を辞任。ウィーン宮廷歌劇場芸術監に就任。モスクワに楽旅。

 

1898(38歳)

ウィーン・フィルの指揮者に就任。

少年の魔法の角笛 全12曲

1899(39歳 )

<少年の魔法の角笛>この頃までに完成。<嘆きの歌)(改訂版)完成。

 

1900(40歳)

<交響曲第4番>完成。ウィーン・フィルを指揮してパリ万国博で演奏会。

 

1901(41歳)

<嘆きの歌)(改訂版)をウィーンで、(交響曲第4番>をミュンヘンで初演。ウィーン・フィルの指揮者を辞任。

 

1902(42歳)

<交響曲第5番>くリュッケルトの詩による5つの歌曲>完成。

<交響曲第3番>クレーフェルトで初演。アルマ・シントラーと結婚。長女マリア・アンナ誕生。ウィレム・メンゲルベルクと知り合う。

 

1903(43歳)

 

リュッケルトの詩による5つの歌曲

1904(44歳)

<交響曲第6番><亡き子をしのぶ歌>完成。<交響曲第5番>ケルンで初演。次女アンナ・ユスティーナ誕生。シェーンベルクと知り合う。

亡き子をしのぶ歌

1905(45歳)

<交響曲第7番>完成。く亡き子をしのぶ歌>くリュッケルトの詩による5つの歌曲>初演。

 

1906(46歳)

<交響曲第6番>エッセンで初演。

 

1907(47歲)

<交響曲第8番>完成。長女マリア・アンナ死。ウィーン宮廷歌劇場を去り、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の指揮者として契約。

 

1908(48歳)

<大地の歌>完成。<交響曲第7番>プラハで初演。

 

1909(49歳)

ニューヨーク・フィルと契約。多くのコンサートを指揮。

大地の歌

1910(50歳)

<交響曲第9番>完成。<交響曲第8番>ミュンヘンで初演。<交響曲第10番>に着手。

 

1911(51歳)

2月、ニューヨークでオーケストラの最後の演奏会。病気のままパリを経由してウィーンに戻り、5月18日死去。<交響曲第10番>は未完に終わる。11月<大地の歌>ブルーノ・ワルターの指揮にてミュンヘンで初演。

 

1912

<交響曲第9番>ブルーノ・ワルターの指揮にてウィーンで初演。

 

1924

<交響曲第10番>の2つの楽章(アダージョプルガトリオ)初演。

 

1935

<嘆きの歌>(初稿)アルフレート・ロゼーの指揮で初演。

 

1955

国際マーラー協会設立。

 

1964

アルマ・マーラー死去。<交響曲第10番>デリック・クックによる完成版初演。

 

(音楽乃友社、作曲家別名曲解説ライブラリー1「マーラー」とウィキペディア「マーラー作品一覧」を参考にした)

 today  today close 

diary 2024-11-30(土) 月齢 28.6 晴れ
クイケンのバッハ・カンタータBWV 61、36、62、132、マーラー・嘆きの歌(3)婚礼の出来事を9つの演奏で聴く。マーラーの「嘆きの歌」全曲をアップ。終曲の一番最後の強烈な一撃にいつも驚いてしまう。ロジェヴェンがいい。

不快にさせる広告は見たくないどんなに不快でも広告は見たい