チャイコフスキー オペラ エウゲニ・オネーギン Eugene Onegin / Tchaikovsky

チャイコフスキー Pyotr Ilyich Tchaikovsky(1840-1893)

オペラ エウゲニ・オネーギン Eugene Onegin (1878)

 0:00:00  : オープニング

第一幕
第一場

 0:01:13  : 00 序曲

 0:04:25  : 01 二重唱と四重唱

ラーリナの家の庭のテラス。ラーリナと乳母のフィリピエウナは娘たちタチヤーナとオリガの「夜鶯が鳴くのを聞いた?…愛を想って胸がときめく…」という歌を聴いている。

ラーリナとフィリピエウナは「自分はもう若くない。むかしはやはり、あのように歌った…」と思い出にふけり四重唱となる。

 0:10:24  : 02 農民たちの合唱と踊り

農民たちが歌いながらやってくる。
続いてプリャスカと呼ばれるテンポのはやい農民の踊りが続く。

 0:15:10  : 03 場面とオリガのアリア

タチヤーナは本を手に夢想への愛を語るが、現実的なオリガは「若くて楽しいのに夢想など意味ない」と歌う。

 0:20:47  : 04 場面

農民たちは振舞いを受けて去る。オリガの許嫁レンスキーとその友人オネーギンの来訪が告げられる。タチヤーナは慌てて家の中に引き込もうとするがたしなめられて残る。

 0:21:18  : 05 場面と四重唱

レンスキーとオネーギン登場。

タチヤーナ、オリガ、レンスキー、オネーギンの四重唱。各人が思い思いに印象を歌うが、タチヤーナは紹介されたオネーギンが日頃夢見ていた男性だと感じ、「これが恋だ」と思い目を伏せる。

 0:25:01  : 06 レンスキーのアリオーゾ

レンスキーとオリガの愛の対話。オネーギンはタチヤーナに「田舎で退屈しないか」と尋ね、タチヤーナは「本を読んだり、夢想にふけったりする」と答える。

 0:27:25  : 06 レンスキーのアリオーゾ

レンスキーのオリガへの熱烈な愛の歌のアリオーゾ

 0:31:01  : 07 終りの場面

ラーリナとフィリピエウナが客たちを家に招き入れる。オネーギンはタチヤーナに伯父を看病した時の話などしながらテラスを登る。フィリピエウナはタチヤーナがすっかりオネーギンの話の虜になっているのを見て独り言を呟く。

第二場

 0:34:15  : 08 導入部と乳母との場面

タチヤーナの寝室。タチヤーナはフィリピエウナに「眠れないから、昔の話をして…」などと言い、乳母は自分の婚礼の経緯などの思い出を語る。タチヤーナは突如情熱的に「私は恋をしている」と告白する。乳母は休むように言う。

 0:41:05  : 09 手紙の場

タチヤーナは物思いののち、意を決してオネーギンに手紙を書き始める。読み直しては破き、また書き続ける。

 0:55:33  : 10 場面と二重唱

タチヤーナが窓を開けると朝の光が流れ込む。フィリピエウナが入って来る。タチヤーナは手紙を届けるように頼み、乳母は躊躇するが結局承諾する。

第三番

 1:02:23  : 11 乙女たちの合唱

ラーリナの家の裏庭。苺摘みの乙女たちの他愛ない合唱。

 1:05:26  : 12 場面とオネーギンのアリア

タチヤーナが手紙を書いてしまった心の動揺を歌う。オネーギンがやって来て、冷たく「お手紙をありがたく感じましたが、自分は家庭的な人間ではない…」とタチヤーナをたしなめるアリアを歌う。

第二幕
第一場

 1:14:54  : 13 間奏と場面、合唱を伴ったワルツ

ラーリナの家のサロンでの舞踏会。多くの人が集まる。レンスキーとオリガ、オネーギンとタチヤーナが踊っている。オネーギンはオリガに踊りを申し込み彼女と踊るが、レンスキーは不満。

 1:22:31  : 14 場面とトリケのクープレ

レンスキーはオリガにオネーギンとばかり踊ることをなじり、口論になりそうになる。このときフランス人トリケが現れ「今日の女王たるタチヤーナに捧げるクープレ」を歌う。

 1:26:15  : 14 トリケのクープレ

 1:29:43  : 15 マズルカと場面

オネーギンはレンスキーに「どうして踊らなかった。顔色が悪いぞ。」などとからかう。レンスキーは次第にオネーギンがオリガを誘惑しようとしたとなじり、ついには「もう友達ではない」と叫ぶ。ラーリナは「私の家で、なんということを…」と叫ぶ。

 1:34:22  : 16 フィナーレ

レンスキーのレチタティーヴォ「この家で私は青春の喜びを、愛を知った。」と回想する。オネーギンは自分の軽はずみを反省するが、レンスキーはオネーギンに手袋を投げつけ、オネーギンはそれを拾い決闘することになる。オリガは気を失う。

第二場

 1:39:32  : 17 導入部、場面とレンスキーのアリア

冬の小川の水車小屋付近の情景。夜が明けかけている。レンスキーと介添役のザレツキーが決闘相手を待っている。レンスキーは「どこに落ちていった、私の黄金の日よ…」と愛の日々の想い出と死の予感を歌う。

 1:43:10  : 17 レンスキーのアリア

 1:49:58  : 18 決闘の場

オネーギンが介添のギローと現れる。オネーギンとレンスキーは「かつての親友が今こうして生死により、争いの決着をつけるほかないのか」と二重唱で歌う。ピストルが渡され決闘になる。レンスキーが倒れ、オネーギンは駆け寄って頭を抱え慟哭する。

第三幕
第一場

 1:56:54  : 19 ポロネーズ

原作によると26年の年月が流れる。
首都ペテルブルクの社交界、グレーミン公爵家の大広間の大舞踏会。

 2:01:17  : 20 場面とグレーミン公爵のアリア

オネーギンのレチタティーヴォ「心の痛手を忘れようと国を去り、長い間外国に放浪の旅に出ていたが、絶えず良心の呵責に苛まれ、妻もなく、なすべき仕事もなく、世の中が何もかも無意味に見え、今こうしてロシアに帰ってきて、ここにも来てみたが、やはり退屈だ。」と歌う。

グレーミン伯爵が公爵夫人となったタチヤーナと登場。オネーギンは高貴で優雅な姿になったタチヤーナに驚き、タチヤーナは初恋の相手の出現に驚く。

 2:05:27  : 20 公爵のアリア

オネーギンの問いに答えてグレーミン公爵は、「恋は若人の心ばかりではなく、円熟した心にも宿る。虚栄と好策の汚濁の世に、自分は至純のタチヤーナを得て幸福になった。…」と歌う。

 2:11:43  : 21 場面とオネーギンのアリア

公爵はオネーギンにタチヤーナを紹介するが、タチヤーナは平静を装って挨拶を返す。そして「少し疲れました」と退場。オネーギンは「あれが自分が一べつも与えなかったあの小娘だろうか…」と新たに芽生えた恋心を歌う。

第二場

 2:15:13  : 22 終りの場面

タチヤーナがオネーギンの手紙を持って登場。オネーギン登場。
タチヤーナは「昔、自分が乙女心に恋焦がれて手紙した時、つめたく拒否してお説教したあなたが、今つきまとって口説こうとするのはなぜ…」と詰問。
オネーギンは「すべてを捨てて自分と暮らしてくれ」と歌う。
タチヤーナは込み上げてくる初恋の想い出に胸をつまらせ涙を流しながら、「かつては幸福は手の届くところにありました。しかし過ぎたことを返すことはできない。今もあなたを愛しているが、もう人妻の身。そっとしておいて下さい。」とオネーギンの手を振りほどき、退場する。
オネーギンは「恥!惨めな運命!…」と叫び、逃げるように退場する。

 

 

 

 

 

(ロストロポーヴィチ・ボリショイのLP解説を参考にした)

Tatiana Novikova, Sergei Leiferkus, Yuri Marusin,  Yuri Temirkanov / Kirov Opera

オペラ、エウゲニ・オネーギンのあらすじとタイムテープルを作ってみた。
歌詞を載せるととてつもなく時間がかかるのでやめてテロップのあるビデオを選んだ。
簡単そうな英語なのでわかりやすいと思う。
タチヤーナの手紙の歌、レンスキーのアリオーゾとアリア、トリケのクープレ、グレーミン公爵のアリア、農民の合唱、ポロネーズなど素晴らしい。
レイフェルクスがオネーギンを歌っている。

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diary 2023-8-10 (木) 月齢23.3  晴れ
チャイコフスキーのオペラ、エウゲニ・オネーギンを採り上げてみた。
2時間を超す長さなのでタイムテーブルを作っておけば途中で中断してまた後で続きを聴くことができて便利に思う。
長いオペラもこれで身近になる。
1980年代だと思うがボリショイ劇場が来日した時聴きに行った。
エウゲニ・オネーギンとボリス・ゴドゥノフの2つを生で聴いて圧倒された。
オーケストラの中のドクシツェルも期待していたのだが、心臓の病気かユダヤ人排斥かの影響で来日は叶わなかった。
大事な想い出だ。

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