シューベルト 10 休息 冬の旅 Rast Winterreise / Schubert

シューベルト Franz Schubert (1797-1828)

10  休息 / 冬の旅 Rast / Winterreise

 

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1. 冬の旅 10  休息 Rast

play 1·2·3·4·5

001 Ian Bostridge, Thomas Adès

002 Dietrich Fischer-Dieskau, Gerald Moore

003 Hans Hotter, Michael Raucheisen

004 Gerhard Hüsch, Hanns Udo Müller

005 Christoph Prégardien, Michael Gees

006 Crista Ludwig, Eric Werba

007 Hans Duhan, Ferdinand Foll

008 Ian Bostridge, Jurius Drake (2015)

 

 

2. ボストリッジ著「冬の旅 10  休息」の章に登場する曲

 

play 001-003 ALL

 

ブリテン:セレナードop.31から 4 エレジー Elegy (text: William Blake)

001 Ian Bostridge, Radek Baborak, Simon Rattle / Berliner Philharmoniker

シューベルト:幸福の世界 Selige Welt D 743 (text: Johann Chrisostomus Senn)

002 Dietrich Fischer-Dieskau, Gerald Moore

シューベルト:白鳥の歌 Schwanenge sang D 744 (text: Johann Chrisostomus Senn)

003 Dietrich Fischer-Dieskau, Gerald Moore

 

 

 

10  休息 Rast

Nun merk' ich erst, wie müd' ich bin, 

ひどく疲れていることに初めて気づいた

Da ich zur Ruh' mich lege;

横になって休もうとしたとき

Das Wandern hielt mich munter hin 

歩いていると元気でいられた

Auf unwirtbarem Wege.

荒れた道でも

 

 

Die Füsse frugen nicht nach Rast, 

ぼくの足は休もうとはしなかった

Es war zu kalt zum Stehen, 

じっと立っているにはひどく寒すぎた

Der Rücken fühlte keine Last, 

背中は重荷を感じなかった

Der Sturm half fort mich wehen.

嵐がぼくを先へと吹き押してくれた

 

 

In eines Köhlers engem Haus 

炭焼きの狭い小屋の中に

Hab' Obdach ich gefunden;

しのぐ場所を見つけた

Doch meine Glieder ruhn nicht aus:

でもぼくの手足は休むことができない

So brennen ihre Wunden.

傷がひどく燃えているのだ

 

 

Auch du, mein Herz, in Kampf und Sturm

おまえもだ、ぼくの心よ、戦いや嵐の中では

So wild und so verwegen, 

あんなに荒々しく勇敢だったのに

Fühlst in der Still' erst deinen Wurm 

この穏やかさの中、初めておまえの虫が

Mit heissem Stich sich regen!

針で熱く突き刺して動くのを感じる

(ヒュペリオンのシューベルト歌曲全集の英訳による)

 

 

イアン・ボストリッジの著書『シューベルトの「冬の旅」』(2017年、アルテスパブリッシング発行、岡本時子+岡本順治 訳)の「10 休息」の章を読む。

 

この曲も出版譜が出るまでにニ短調からハ短調に変えている。出版社が歌いにくい高音のイ音を取り去るように依頼したか、12曲の最後の「孤独」と同じ調にならないようにしたのかもしれない。冒頭の「おやすみ」と同じ調に回帰し同じ調が到来することを予期させたくなかったのだろうとする。

 

同時に高音の現れる各連の最後のフレーズも輪郭を変えられている。1連目のfort(先に)、2連目のStich(刺す)がこの高音に当たる。最初の自筆譜では低いイ音から高いイ音まで跳躍したのを高音で始まることにしたため、これらの言葉は特別な力強さが生まれているとしている。

 

あてのない放浪の旅をしているのに先を急ぐというパラドックスで始まる。ピアノの6小節の導入の中に、立ちあがろう、先へ進もうとする「もがき」が聞こえる。旅人はまだ声を張り上げ虚勢を張る元気がある。そして第二連で虫がうごめいているイメージが加わると、英語の The worm has turned.(もうがまんならない)と重なり、ブレイクの詩「病めるバラ」のイメージが浮かぶ。ここの「虫」は蛇か竜、大蛇かもしれない。虫が一撃を加える場で声がクライマックスに達する。曲の最後の和音にフェルマータがついているのは旅人がついに眠りについていく様子を表しているのだろうとしている。

 

ミュラーの詩に登場する不在の「炭焼き」に注目する。雪の白に対する炭の黒という色のコントラスト。イソップ寓話の炭焼きと洗濯屋、ピアノの鍵盤、礼服、のちに登場するカラス。

 

炭焼きは熟練が必要で定住せず季節労働であった。薪を円錐形に組み立てるところから詳しい炭焼きの方法が説明される。炭焼き小屋も炭焼き窯のように、『単純な円錐形の構造物であり、およそ12本の木の柱からなる丸い骨組みでできていた。柱は内側に傾斜していて、北米インディアンのティピー・テントのように頂点のところで交差していた。そうしてからこの骨組みを、芝土や獣の皮、藁や葦、または布で覆ったのである。』

 

『これに従事していた人たちは、社会的にも境界線上に位置していた。多くの炭焼きは集団行動はせず、大半がよそ者であった。』しだいに炭の代わりにコークスが使われ始め炭焼きは衰える一方であった。

 

次に炭焼きの象徴するもう一つのことを採り上げる。ナポレオン失脚後、列強国プロイセン、オーストリア、ロシアは1815年悪名高い神聖同盟を結成し、『自国と他国の「制度の永続」と、「正義と同朋愛と平和」による「不完全さ」の補正に専念』した。ドイツの大学生による暴動、ブルシェンシャフト(学生同盟)による暗殺事件などがあり、カールスパートの決議の結果、検閲制度は厳しくなり、ブルシェンシャフトは禁止に、改革派の大学教授たちは地位を追われた。ウィーン最終議定書は、連邦内すべての国家の立憲制を制限し、君主制を要求するもので、権力者たちには、自由主義者との妥協は考えられない時代がビーダーマイアー期だった。

 

外国への旅行は制限され、警察公安課は政治犯と道徳犯を重点的に取り締まった。オーストリアの作家は政権にたてをついてはいけないし、リベラルであってもいけない、哲学的であってもユーモラスであってもならない。作家はいっさい何かを説明してはならないということだった。

 

シューベルトのオペラも検閲で影響があった。「フィエラブラス」はわずかな変更のみだったが、「陰謀者たち」は「家族争議」に改題させられ、貴族の重婚を扱った「グライヒェン伯爵」は禁止された。友人のヨハン・ゼンが警察に逮捕されたときシューベルトも厳しい懲戒を受けた。ウィーンの文学、芸術、その他の分野の討論クラブは監視下に置かれた。

 

シューベルトは1824年のショーバーへの手紙の中に「人々に告ぐ」という詩を書いている。『 … 無数の民族の力よ、それが無駄になり … 皆が無意味のまま進んでいく … 時代が無為徒食のまま私を塵のごとく吹き飛ばし、あらゆる者が偉業をなしとげるのをさまたげる … 聖なる芸術よ、おまえにだけはまだ惜しみなくあたえられている 力と行動の時を表象する術が … 』

 

詩人ミュラーは1816年詩選集「同志の華」の中の「神と自由、女性の愛、そして歌のために」の箇所が検閲で削除される。1820年「ローマ、ローマの男たち、ローマの女たち」が出版されたが、当時イタリアでは革命をめざすカルボナリが反オーストリア感情を操っていた。1820年、ナポリで革命が起こり、1921年にはハプスブルクの軍隊によって鎮圧されている。1823年にはスペインの急進派独立主義者の英雄ラファエル・デル・リエゴが処刑された際にミュラーが書いた賛歌が発禁とされた。「しかし自由というものを、いったい誰が殺せるのか」と書いている。

 

その後も検閲官と何度も衝突する。「集いの歌、酒宴の歌」のいくつかはデッサウで差し止めとなり、バイロンの伝記の一部を翻訳し発表した1822年の「小冊子ウラニア」はそのためにウィーンの検閲官に印刷不許可とされた。シューベルトが最初の12篇の「冬の旅」を見つけたのは翌1823年の同誌に掲載されたものだ。

 

カルボナリはイタリア語で「炭焼き」という意味の秘密結社のことだ。不在の炭焼きはカルボナリの一員なのだ。カルボナリは立憲体制の支持と反動体制強化への抵抗を象徴している。カルボナリの行動を起こすことのできる人たちに対して、ミュラーやシューベルトは「冬の旅」で活動できないまま深い悲しみにひたるしかなかった。

 

『「休息」の最後のことばを読み、歌ってみると、これらのことばは新たな反抗心に満ちた激しさをともなって出現する。あえて行動しようとしなかった者たちの抑えられたエネルギーと苦しみを証明するものである。』

 

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この短い曲にこれほどの深い背景を読み解くボストリッジの見識に驚く。そしてその歌唱の中に深い想いが込められていることにさらに気付かされる。自由のない体制の中で、もがき苦しむ姿がこの曲から重く伝わってくる。ショスタコーヴィチの位置も、また現代でも、自由にものの言えない体制は多くの国に存在している。

ボストリッジの本の10章に採り上げられた曲を聴けるようにした。

 全詩の内容  close 

印の意味。

恋人や恋愛に関するもの…◯

死や孤独、疎外に関連するもの…⚫️

どちらともいえないもの…△

どちらともいえるもの…◎

番号はシューベルトの並びの番号とした。題名は「冬の旅 24の象徴の森へ」によった。

シューベルトの『冬の旅』

題   名

詩 の 内 容

01. Gute Nacht おやすみ

結婚まで約束した恋人のところを去る

02. Die Wetterfahne 風見鶏

心変わりした恋人は金持ちの花嫁になる

03. Gefrorne Tranen 凍った涙

凍った涙に気付く

04. Erstarrung 凍てつく野

恋人と緑の野を歩いた跡を探す

05. Der Lindenbaum 菩提樹

⚫️

喜びも悲しみも分かち合った思い出の木の本を去る

06. Wasserflut あふれ流れる水

小川が涙を運び熱くたぎる所が恋人の家だ

07. Auf dem Flusse 河の上で

凍った河の上で恋人の名と日付を刻む

08. Ruckblick 振り返り

町に来た時と恋人を振り返りもう一度恋人の家の前に立ちたい

09. Irrlicht 鬼火

⚫️

どの道でも目的地に着く、すべては鬼火の戯れ

10. Rast 休み

炭焼き小屋で寝るが休まることがない

11. Fruhlingstraum 春の夢

春の夢と恋人と口づけの夢を見るが雄鶏の声と共に現実に戻る

12. Einsamkeit 孤独

⚫️

明るく楽しげな人々や情景の中を惨めに一人歩く

 

 

 

13. Die Post 郵便馬車

郵便馬車のラッパの音で恋人の町を想う

14. Der greise Kopf 白髪

⚫️

老人になって棺に入るのを願う

15. Die Krahe カラス

⚫️

付きまとうカラスに墓までついてきて餌食にしろと言う

16. Letzte Hoffnung 最後の希み

⚫️

一枚の葉に希をかけるがその葉も落ちる

17. Im Dorfe 村で

⚫️

吠える犬。村人は欲深い夢を見るが自分は夢を見つくした

18. Der sturmische Morgen 嵐の朝

⚫️

ちぎれ雲が流れる朝焼けの嵐の空は荒れた私の心だ

19. Tauschung 惑わし

明るく温かい家と恋人を見せてくれる惑わしにかかりたい

20. Der Wegweiser 道しるべ

⚫️

旅人の通らない道を探し誰も帰らない道を示す道しるべに出会う

21. Das Wirtshaus 宿屋

⚫️

墓地に休もうとするが拒まれ再び旅を続ける

22. Mut 勇気

元気に歌い陽気に世の中へ行こう、神がいないなら神になろう

23. Die Nebensonnen 幻の太陽

最良の2つの太陽は沈みもう1つも沈んでしまえ

24. Der Leiermann 辻音楽師

⚫️

誰も無視するライアー回しに出会う。私の歌に合わせてくれるかと問う

 

 冬の旅の調  close 

「冬の旅」の調

自筆譜

1. おやすみ Gute Nacht

ニ短調

2. 風見の旗 Die Wetterfahne

イ短調

3. 凍った涙 Gefror'ne Thränen

ヘ短調

4. 氷結 Erstarrung

ハ短調

5. 菩提樹 Der Lindenbaum

ホ長調

6. 溢れる涙 Wasserfluth

嬰ヘ短調 → ホ短調

7. 川の上で Auf dem Flusse

ホ短調

8. 回想 Rückblick

ト短調

9. 鬼火 Irrlicht

ロ短調

10. 休息 Rast

ニ短調 → ハ短調

11. 春の夢 Frühlingstraum

イ長調

12. 孤独 Einsamkeit

ニ短調 → ロ短調

13. 郵便馬車 Die Post

変ホ長調

14. 霜おく頭 Der greise Kopf

ハ短調

15. 烏 Die Krähe

ハ短調

16. 最後の希望 Letzte Hoffnung

変ホ長調

17. 村にて Im Dorfe

ニ長調

18. 嵐の朝 Der stürmische Morgen

ニ短調

19. まぼろし Täuschung

イ長調

20. 道しるべ Der Wegweiser

ト短調

21. 宿屋 Das Wirthshaus

ヘ長調

22. 勇気 Mut

イ短調

23. 幻の太陽 Die Nebensonnen

イ長調

24. 辻音楽師 Der Leierman

ロ短調 → イ短調

 

 

 

  年表   close 

社会状況

ミュラー

シューベルト

1789

フランス革命

 

 

1794

 

10/7ドイツ、侯国アンハルト・デッサウに仕立職人の家に生まれる

 

1797

 

 

1/31ヴィーン、リヒテンタールに教師の家に生まれる

1800

ベートーヴェン交響曲1番

6歳、ハウプトシューレ入学

 

1804

ナポレオン、皇帝に即位ベートーヴェン交響曲3番

 

 

1805

アウステルリッツ三帝会戦でオーストリア・ロシアがナポレオン軍に敗れる、ウィーン占領

 

 

1807

侯国アンハルト・デッサウ、ライン同盟に加わりフランスに従属

 

 

1808

ベートーヴェン交響曲第5番

14歳、母没

11歳、ヴィーン宮廷少年合唱団に入団、寄宿学校コンヴィクトに入学、寮のオーケストラに参加

1809

ナポレオン再びウィーン占領ハイドン没

15歳、父再婚

 

1810

 

 

13歳、初めて4手のピアノのための幻想曲作曲

1812

ナポレオン、ロシアで敗退。プロイセンでフランス占領軍に対する解放戦争始まる

18歳、ベルリン大学入学

15歳、宮廷楽長サリエリに作曲を習い始める、母没

1813

ライプツィヒでフランス軍敗れる。ウーラント「さすらい人の歌」出版

19歳、解放戦争の志願兵になる、グロースゲルシェンの戦い、パウツェンの戦い、クルムの戦い、プラハ、オランダ、ブリュッセルへ

16歳、コンヴィクト終了、王室普通上級学校で教員養成所に通う、父再婚

1814

ナポレオン退位エルバ島追放王政復古。ウィーン会議開始

20歳、ブリュッセルでユダヤ人既婚者と推定されるテレーゼと恋愛、ベルリンに戻る。

17歳、普通上級学校卒業。父親の勤める学校の助教員になる「糸を紡ぐグレートヒェン」「ミサ曲D105」をテレーゼ・グローブ歌う

1815

ナポレオン、エルバ島脱出ワーテルローの戦いで敗北、セントヘレナ島流刑、ウィーン会議終結

21歳、大学生活再開、友人の妹ルイーゼ・ヘンゼルと交際、古典文献学、ゲルマン研究に専念。

18歳、「野ばら」「魔王」

1816

 

22歳、ブレンターノの出現でルイーゼに失恋、シュテーゲマン家で劇「美しき水車屋の娘」演じる5篇

19歳、サリエリの証明書をつけてライバッハの音楽教師のポストに求職するが失敗「万霊節の連祷」「竪琴弾きの歌」「さすらい人」

1817

 

23歳、男爵ザックの研究旅行に随伴。ウェーバー訪問、ギリシャへ行く予定がペスト流行で中止となりイタリアへ向かう。男爵と決別。

20歳、フォーグルを紹介される「死と乙女」「ます」「楽に寄す」

1818

 

24歳、ローマ、フィレンツェ、ヴェローナ、ミュンヘン、ドレスデンに戻る。

21歳、ロッサウ転居。以降両親の生活から離反、エステルハージ家のレッスンに招聘される「軍隊行進曲」

1819

カールスバート決議で自由主義・国民主義の抑圧・検閲

25歳、大学を正式に卒業していないため、デッサウの代用教員になり、副業で図書館員となる。

22歳、「プロメテウス」「ピアノ五重奏ます」

1820

 

26歳、「ローマ・ローマ人」全2巻を出版。世に知られる。父没。「旅する角笛吹きの遺稿より77の詩」出版(美しき水車屋の娘全25篇を含む)

23歳、友人のゼンとともに一時逮捕される「ラザルス」「魔法の竪琴」

1821

オスマントルコに占領されていたギリシャが独立戦争を始める。ウェーバー魔弾の射手

27歳、5月デッサウの参事官バゼドウの娘アーデルハイトと結婚。10月「ギリシャ人の歌」出版。ギリシャを讃える。「ロード・バイロン」「永遠のユダヤ人」「冬の旅」執筆

24歳、シューベルティアーデ始まる「ズライカ」「ミニョン」

1822

 

「ギリシャ人の歌」第2巻出版「新ギリシャ人の歌」

25歳、ヴェーバーとヴィーンで面会。病気に感染「僕の夢」「未完成」「さすらい人幻想曲」

1823

ベートーヴェンミサソレムニス

29歳、「冬の旅」第1部出版。

26歳、数日間総合病院に入院。「夜と夢」「美しき水車屋の娘」「ロザムンデ」

1824

バイロン、ギリシャで病死

30歳、「冬の旅」第2部を含む完成版出版。宮廷顧問官に任命される。

27歳、エステルハージ家の音楽教師に、「夕映に」「弦楽四重奏曲ロザムンデ」「弦楽四重奏曲死と乙女」「八重奏曲」

1825

 

 

28歳、フォーグルとオーストリア州旅行「若き尼」

1826

ウェーバー没

32歳、百日咳にかかる、ジモリンとフランツェンスパートに湯治、デッサウ劇場監督に「13番目」ウラニアに掲載

29歳、宮廷副楽長とケルンテン門劇場の副指揮者に応募するがどちらも失敗、「春に」「シルビアに」「弦楽四重奏曲15番」

1827

ベートーヴェン没

33歳、心気症のようなもので苦しむ、南西ドイツ旅行。ケルナー、ウーラントを訪問。ミュラー作品の出版をするシュヴァープと面会。冷淡なゲーテと面会。10/1死亡、小説「デボラ」ウラニアに掲載

30歳、4月「冬の旅」第1部を見つけ作曲始める。10月第2部を見つけ作曲開始。「即興曲」「ドイツ・ミサ曲D872」

1828

 

 

31歳、「冬の旅」第1部楽譜出版。兄フェルディナントの家に同居。11/19死亡。12月第2部楽譜出版。「ミサ曲D950」「弦楽五重奏曲」「3大ピアノソナタ」「交響曲グレート」「白鳥の歌」

 

 

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@ Schubert  

「冬の旅」について

記録(1)記録(2)記録(3)記録(4)記録(5)記録(6)

ヴィルヘルム・ミュラーとシューベルト 年表 Wilhelm Müller, Franz Schubert, chronological table

1 おやすみ 冬の旅 Gute Nacht Winterreise / Schubert

2 風見 冬の旅 Wetterfahne Winterreise / Schubert

3 凍った涙 冬の旅 Gefrorne Tränen Winterreise / Schubert

4 凍結 冬の旅 Erstarrung Winterreise / Schubert

5 菩提樹 冬の旅 Der Lindenbaum Winterreise / Schubert

6 あふれ流れる水 冬の旅 Winterreise / Schubert

7 流れの上で 冬の旅 Auf dem Flusse Winterreise / Schubert

8 かえりみ 冬の旅 Rückblick Winterreise / Schubert

9 鬼火 冬の旅 Irrlicht Winterreise / Schubert

10 休息 冬の旅 Rast Winterreise / Schubert

11 春の夢 冬の旅 Frühlingstraum Winterreise / Schubert

12 孤独 冬の旅 Einsamkeit Winterreise / Schubert

13 郵便馬車 冬の旅 Die Post Winterreise / Schubert

14 霜雪の頭 冬の旅 Der greise Kopf Winterreise / Schubert

15 カラス 冬の旅 Die Krähe Winterreise / Schubert

16 最後の希み 冬の旅 Letzte Hoffnung Winterreise / Schubert

17 村で 冬の旅 Im Dorfe Winterreise / Schubert

18 嵐の朝 冬の旅 Der stürmische Morgen Winterreise / Schubert

19 惑わし 冬の旅 Täuschung Winterreise / Schubert

20 道しるべ 冬の旅 Der Wegweiser Winterreise / Schubert

21 宿屋 冬の旅 Das Wirtshaus Winterreise / Schubert

冬の旅 宿屋の3つの演奏パターン

22 勇気 冬の旅 Mut Winterreise / Schubert

23 幻日 冬の旅 Die Nebensonnen Winterreise / Schubert

24 ライアー回し 冬の旅 Der Leiermann Winterreise / Schubert

シューベルト 歌曲全集 ディスカウ Alle Lieder / Schubert

シューベルト 歌曲全集2 Lieder / Schubert

ピアノソナタ全集 Piano Sonatas / Schubert

弦楽四重奏曲全集 String Quartets / Schubert

弦楽五重奏曲 String Quintet D956 / Schubert

至福 Seligkeit D433 / Schubert

死と乙女 Der Tod und das Mädchen D531 / Schubert

音楽に An die Musik D547 / Schubert

夜と夢 Nacht und Träume D827 / Schubert

春に Im Frühling D882 / Schubert

弦楽四重奏曲第15番 String Quartet 15 D887 / Schubert

ピアノソナタD960 Piano Sonata D960 / Schubert

 

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diary 2024-3-5(火) 月齢24.2 雨
リリングのバッハ・カンタータBWV57、58を聴く。
トラブルスピーカーKEF LS50 Wireless II は今日は正常に聞けた。
「冬の旅 10 休息」をアップ。炭焼き小屋にこんな深い意味があるなんて考えもつかなかった。自由に創作できないミュラーやシューベルトの激しい憤りと苦悩を強く感じた。

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