マリーナ・ツヴェターエワの6つの詩 Six Poems by Marina Tsvetayeva Op143 / Shostakovich

ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich(1906-1975)

マリーナ・ツヴェターエワの6つの詩
Six Poems by Marina Tsvetayeva Op.143 (1973)

1 私の詩たち  / 2  いったいこの優しさはどこから / 3  ハムレットと良心の対話 / 4  詩人とツァーリ / 5  いいや、太鼓が連打したのだ / 6  アンナ・アフマートワへ

 

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1 私の詩たち  / 2  いったいこの優しさはどこから / 3  ハムレットと良心の対話 / 4  詩人とツァーリ / 5  いいや、太鼓が連打したのだ / 6  アンナ・アフマートワへ

1 Tamara Sinjawskaja, Michail Jurowski / Cologne Radio Symphony Orchestra

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2 Lyubov Sokolova, Yuri Serov

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3 Ortrun Wenkel, Bernard Haitink / Royal Concertgebouw Orchestra

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4 Zoryana Kushpler, Pertersen Quartet (arr. Lera Auerbach)

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5 Tatiana Lehnhardt (Live concert in Liederhalle Stuttgart), Piano: Andrej Korobeinikov

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6 Araceli Hernández Fernández del Campo, mezzosoprano , José Miramontes Zapata, director , Orquesta Sinfónica de San Luis Potosí

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 01 

1  私の詩たち  Moyi stihi (My Verses)

Moyim stiham, napisannim tak rano,

かなり早い時期に書かれた私の詩たち

Shto i ne znala ya, shto ya - poet,

まだ詩人だとも思っていなかった

Sorvavshimsia, kak brizgi iz fontana,

噴水から跳ね出た水滴のように

Kak iskri iz raket,

ロケットの火花のようにほとばしり出た詩

 

 

Vorvavshimsia, kak malen'kiye cherti,

小さい悪魔が素早く

F sviatilische, gde son i fimiam,

まどろみと香水が行き渡る神聖な場所に駆け込んだような詩

Moyim stiham o yunosti i smerti,

若さと死の詩

—— Nechitannim stiham! ——

—— 決して読まれなかった詩 ——

 

 

Razbrosannim v pili po magazinam

本屋の埃の中に散らばって

(Gde ih nikto ne bral i ne beriot!),

(そこでは誰もそれを買わなかった)

Moim stiham, kak dragotsennim vinam,

私の詩たち、ヴィンテージ・ワインのように

Nastanet soy cheriod!

注目される時がやってくる

 02 

2  いったいこの優しさはどこから Otkuda takaya nezhnost'? (Whence All This Tenderness?)

Otkuda takaya nezhnost?

いったいこの優しさはどこから

Ne pervive - eti kudri

このカールは初めてでない

Razglazhivayu, i gubi

今までに撫でたことがあるし

Znavala - temney tvoih.

あなたのより暗い唇を知っている

 

 

Fshodili i gasli zviozdi

星は上り、消えていった

(Otkuda takava nezhnost'?),

(この全ての優しさはどこから)

Fs'hodili i gasli ochi

目は現れ、消えていった

U samih moih ochey.

私の目のとても近くで

 

 

Yescho ne takiye pesni

私はもっと甘い歌を聴いたし

Ya slushala nochyu tiomnoy

夜の闇の中で

(Otkuda takava nezhnost'?)

(この全ての優しさはどこから)

Na samoy grudi pevtsa.

その歌い手の胸の上で

 

 

Otkuda takaya nezhnost?

この全ての優しさはどこから

I shto s nevu delat', otrok

そして私はどうしたらよいの

Lukavly, pevets zahozhiy,

いたずらな若者、おお旅の歌手よ

S resnitsami - net dlinney?

見たこともない長いまつ毛をして

 03 

ハムレットと良心の対話 Dialog Gamleta s sovest'yu (Dialogue between Hamlet and His Conscience)

Na dne ona, gde il

彼女は川底に横たわっている、そこは泥と

I vodorosli…

藻が・・・彼女は眠りについた

Spat' v nih ushla, - No sna i tam net!

その中で、でもそこでは眠ることなどできない

 

 

- No ya yeyo liubil,

でも私は彼女を愛した

Kak sorok tisiach

4万人の兄弟でも

Bratyev, liubit' ne mogut!

それほど愛することができなかった

 

 

- Gamlet! Na dne ona,

ハムレット、彼女は川底に横たわっているのだ

Gde il: il!.

泥があるところ、泥だ

I poslední

最後の小さな花輪が

Venchik vsplil

浮かんでいる

Na prirechnih briovnah

川のそばの丸太のところ…

 

 

- No ya yeyo liubil,

でも私は彼女を愛した

Kak sorok tisiach…

4万人の兄弟でも…

 

 

- Men'she fsio zh,

それでも一人の恋人よりは少ない

Chem odin liubovnik.

彼女は川底に横たわっている

Na dne ona, gde il.

泥があるところに

 

 

No ya yeyo - liubil…

でも… いったい彼女を愛していたのか

 04 

4  詩人とツァーリ  Poet i tsar' (The Poet and the Czar)

Potustoronnim

この世の物でないような

Zalom tsar.

ツァーリのホールに沿ってある

Kto nepreklonniy

この堅物はだれだ

Mramorniy sey?

この大理石の堅物は

 

 

Stol' velichaviv

威厳を撒き散らし

V zolote barm.

金の王位の印を身につけ

Pushkinskoy slavi

プーシキンの光栄を見張る

Thalkiy zhandarm.

むかつく憲兵

 

 

Avtora hayal,

作者を批判し

Rukopis' strig.

原稿を切り落とす

Pol'skovo krava

ポーランド国の

Zverskiy miasnik

残忍な肉屋

 

 

Zorche veliadisia!

彼をよく見るのだ

Ne zabivay:

忘れてはならない

Pevtsoubivtsa

歌い手殺しの

Tsar' Nikolay

ツァーリ ニコライ

Perviy.

一世

 05 

5  いいや、太鼓が連打したのだ  Net, bil baraban... (No, the Drum Did Beat)

Net, bil baraban pered smutnim polkom,

いいや、戸惑う軍隊の前で太鼓が連打したのだ、

Kogda mi vozhdia horonili:

我々が指導者を埋めていたとき:

To zubi tsariovi nad miortvim pevtsom

鳴ったのだ名誉あるツァーリの歯のカタカタ音が

Pochotnuyu drob' vivodili.

死んだ歌い手の上で

 

 

Takoy uzh pochot, sho blizhayshim druzyam

素晴らしい名誉、最も仲の良い友人でさえ

Net mesta. V izglav'ye, v iznozhye,

締め出されるという。彼の頭の所にも足の所にも、

I sprava, i sleva - ruchischi po shvam -

右側、左側、両腕の所にもー

Zhandarmskiye grudi i rozhi.

見られるのは憲兵たちの顔や胸だけ

 

 

Ne divno li - i na tishayshem iz lozh

驚きではないかー最も静かな死のベッドでも

Prebit' podnadzornim mal' chishkoy?

見張り続けるというのは?

Na shto-to, na shto-to, na shto-to pohozh

この名誉は何かに似ている、何かに、何かに

Pochot sey, pochotno - da slishkom!

それは確かに十分すぎる名誉!

 

 

Gliadi mol, strana, kak, molve vopreki,

見よ、私の国よ、どんなに、世間の考えと真逆のことか、

Monarh o poete pechotsa!

詩人に対して君主が気にかけるなんて!

Pochotno - pochotno - pochotno - arhi-

そうであれば敬意は満ちー敬意は満ちー敬意は満ちー

Pochotno, pochotno - do chortu!

溢れる敬意よーくそくらえ!

 

 

Kogo zh eto tak - tochno vori vora

これは誰だー盗人のように引きずり出されたのは

Pristreliannogo-vinosili?

仲間の盗人に撃たれた盗人のように?

Izmennika? Net. S prohodnogo dvora

裏切り者か?いいや。裏口から

Umneyshego muzha Rossii.

ロシアで最も賢い人物だ

 06 

6  アンナ・アフマートワへ  Anne Ahmatovoy (To Anna Akhmatova)

O muza placha, prekrasneyshaya iz muz!

おお 泣き悲しむミューズ、ミューズの中の最も美しいミューズよ!

O ti, shal' nove ischadiye nochi beloy!

おお 白夜の無謀な子よ!

Ti chornuyu nasilaesh metel' na Rus',

あなたはロシアに黒い猛吹雪を送り込む

I vopli tvoi vonzayutsa v nas, kak streli.

そしてあなたの叫びは矢のように私たちを突き刺す

 

 

I mi sharahaemsia, i gluhoye: oh! -

そして私たちは始める、そして空っぽ;おお!

Stotisiachnoye tebe prisiagaet.

何十万も発せられたそれがあなたに誓いを与える

Anna Ahmatova! - eto imia ogromniy vzdoh,

アンナ・アフマートワ! ー その名は大きなため息

I v glub' on padayet, kotoraya bezimianna.

そしてそれは名前のない深みの中に落ちていく

 

 

Mi koronovani tem, shto odnu s toboy

私たちは王冠を戴いている 歩む同じ国で

Mi zemliu topchem, shto nebo nad nami tozhe!

そして私たちの上には同じ空!

I tot, kto ranen smertel 'noy tvoyey sud'boy,

そしてあなたのひどい運命に傷ついた者たちは

Uzhe bessmertnim na smertnoye skhodit lozhe.

死の床に下りながらも不滅となるだろう

 

 

F pevuchem grade moyom kupola goriat,

私の歌う街では丸天井が輝いている

I Spasa svetlovo slavit sleets brodiachiy...

そして盲目のさすらい人は救世主を讃美する

I ya dariu tebe svoy kolokol'niy grad.

そしてあなたに私の鐘の鳴り響く街を捧げる

Ahmatova! - i serdtse svoyo v pridachu.

アフマートワ ー 私の心で満たせ

 

 

 

 

 

 

(Serov のCDの英訳から)

ツヴェターエワも困難な人生を歩んだようだ
ロシアを出てソビエトに戻り自殺している
夫は処刑され、息子は戦死、娘は投獄されている
どの時代、どの地域、政治体制に生まれるかは選べない
与えられた状況を最善に変えていくしかない。

詩の意味がよくわからないので、ツヴェターエワを調べた。
運よく前田和泉氏の「マリーナ・ツヴェターエワの詩学ー境界線を超える声ー」を見つけ読ませていただいた。
最初は「いいや、太鼓が連打したのだ」のヒントがあればいいなと部分的に読むつもりだった。
読み始めるとすぐに引き込まれた。

論文は前田氏のツヴェターエワ氏への深い理解と愛情が感じられ、300ページを超える文章に離れられなくなった。
修辞法やロシア語、韻律など専門的なところは分からないが、詩人の人となり、生涯を辿ることができた。
ショスタコーヴィチの採り上げた6つの詩のうち「私の詩たち」の断片以外は直接採り上げられていなかった。 

Marina Tsvetaeva (1892-1941) 

マリーナ・ツヴェターエワは思いの全てを言葉で表現し尽くそうした。
様々な新しい試みをして言葉そして詩の限界を広げようとした。
コンマ、コロン、括弧、ダッシュ、複合語、造語、途中改行など様々だ。 

ロシア語と詩の深い知識、歴史、文化、詩人の生い立ち、背景などの予備知識がなければ詩の理解は到底無理だとわかった。
しかし、多くの詩の例を読むにつれこの詩人のスタイルに慣れてきた。

ツヴェターエワは若くして既にイタリア語、ドイツ語、フランス語を習得していた。
1912年に結婚した夫のセルゲイ・エフロンは反革命派として従軍し、消息が途絶える。
その間、1920年次女ベリーナを亡くす。

1922年モスクワからベルリンを経て、消息がやっとわかった夫の亡命先のプラハへ、その後1925年パリへ移っている。
パリでは亡命ロシア文学界有力者を批判し孤立を深める。
大恐慌の時代、夫エフロンは結核療養、失業、ツヴェターエワの寄稿先は廃刊、友人の援助に頼った。

夫エフロンは西側の生活に幻滅したのか今度は共産主義の理想に魅せられ、祖国帰還同盟の諜報活動に加わる。
1938年、当時母と対立していた長女のアリアードナがソ連に帰国。

あるロシアの諜報部員がソ連から逃亡し、ローザンヌで射殺される事件が起こる。
エフロンが捜査線上に浮かび、姿を消す。
亡命ロシア人社会で夫がソ連に協力していたことで憎悪、侮蔑を受け、さらに孤立困窮。

1938年夫と娘を追って長男ゲオルギーとモスクワへ帰国。
しかし夫エフロンは口封じのためか逮捕。
ロシア社会では、亡命帰り、夫は獄中ということでここでも孤立困窮、食糧も事欠き絶望と孤独の中モスクワ近郊を転々とする。

1941年ナチスがモスクワに迫るとタタール自治共和国へと逃れていくが8月31日エラブカで自殺。

同年、夫エフロン処刑される。
1944年長男ゲオルギー、ベラルーシで戦死とされる。

1939年長女アリアドーナ、スパイ容疑で逮捕。8年間の強制労働。
1947年釈放。
1949年再逮捕。無期懲役。クラスノヤルスクに流刑。
1955年証拠不十分で名誉回復。
1975年タルーサで病死。

娘アリアドーナは母の死を知ると矢継ぎ早に手紙を出して母の原稿の散逸を防ごうとした。
1961年詩集出版。

「私の詩たち」で示されたように詩作への情熱と意欲を常に持っていた。
様々な人を愛し、情熱的な人だったようだ。
そして自分の心に正直だった。
夫エフロンや娘アリアドーナにすれば複雑だったろう。

第一次大戦ロシア革命大恐慌、第二次大戦と困難な時代に困難な状況を生き、最終的に自殺。
アリアドーナがいなければ彼女の詩は歴史の中に埋没していた可能性が高い。

ショスタコーヴィチは1970年に作曲されたティーシチェンコの『ツヴェターエワの詩による三つの歌曲』を聴いたのがきっかけで彼女の詩を知ったと工藤庸介氏の「ショスタコーヴィチ全作品解説」にある。
その後、ツヴェターエワの自殺を題材としたエフトゥシェーンコの詩『エラブカの釘』に曲をつけ始めたが未完に終わったとある。

この『マリーナ・ツヴェターエワの6つの詩 Op.143』は1973年の作曲だからアリアドーナと会えたかもしれない。
千葉潤氏の「ショスタコーヴィチ」にはこの歌曲集を作曲した1973年にツヴェターエワの妹アナスタシアと知り合い、回想録を贈られたとあった。

このように彼女の人生、才能、家族、時代、スターリン、政治体制、疎外、ショスタコーヴィチ、と想いを馳せていくと非常に感慨深く、何か祈りを捧げたくなる。
そしてまたこの歌曲集が特別なものとなった。
改めて前田和泉氏に感謝申し上げる。

「2 いったいこの優しさはどこから」
愛の歌  ツヴェターエワの恋愛遍歴は異性、同性含めて豊かだったようだ

「3  ハムレットと良心の対話」
ボリス・ゴドゥノフにしてもこのハムレットにしても自分の行為を良かったのか反芻する人は良心があると言えるだろう
全て自分を正当化し、反省などしない人物がいるのではないだろうか
増えていくのでは

「4  詩人とツァーリ
詩人は自分の心に忠実だった
プーシキンへの愛も熱烈だったのだろう
ダンテスとの決闘も皇帝の策略と捉えた
弾圧する権力者と詩人
権力者と作曲家

「5  いいや、太鼓が連打したのだ」
指導者、歌い手、ロシアで最も賢い人物はプーシキンを指しているようだ。
ウィキペディアによると、決闘で死んだプーシキンの遺体は政治的な騒動を恐れた政府が密かに運び、親しい者だけを集めて密かに葬儀を執り行ったとある。

太鼓の連打は皇帝の笑いかまたは恐れを表すのかと考えた。
管弦楽版の小太鼓のロールを聴くと、どちらの要素も感じられず、巧妙に仕組まれた秘密の計画を象徴しているように感じられた。
最初の「いいや」は「いいや、聞き間違いではない本当にツァーリの歯のカタカタ音が聞こえたのだ」というふうに解釈した。

ニコライ一世は亡くなったプーシキンの遺族の世話を引き受け、プーシキンの負債を返済し、一家に1万ルーブルの一時金を支払うよう命じ、妻と娘たちには年金の給付を約束し、息子たちは貴族幼年学校に入学させたとある。

権力者の意向に沿わない歌い手は排除される。
ロシアをはじめ権威主義国家では今なおそれが堂々と続いているように思われる。

「6 アフマトーワに」
第一連  アンナ・アフマトーワをロシアに新風を吹き込む詩人と称えている。

第二連  「始める」とは詩作を始めることだろうか。何度も推敲を重ねて。

第三連  「王冠を戴く」とは詩人であるととらえた。
そして英訳の次のフレーズはこの通り。
And those who are wounded by your deathly fate
Will be immortal descending to the bed of death.
your deathly fate はどう解釈すれば良いのか。

詩人アフマトーワもツヴェターエワと同じように辛酸を舐めたようだ。
しかし1889年から1966年までの生涯だからツヴェターエワよりも長く生きている。
弾圧にあって口を塞がれたということだろうか。
そして不滅、不死になるということから、傷ついた者とは詩の言葉を指しているのか。

第四連  鐘のなる街とはモスクワか。
とすると亡命する1922年以前の詩ということになる。
1938年に帰国してからは詩を全く書けない状況だったろう。
盲目のさすらい人が讃美するのはボルシェヴィキレーニンか。
最後はセロフのCDの英訳では Akhmatova - complete with my heart. となっている。
新しい詩を共に打ち立てていこうという意味に解した。

ロシア語や詩、背景を深く理解していないとわからない。
お手上げだ。

管弦楽版はホルンと共に鐘の音が響き渡る。
管弦楽版が完成したのは1974年、病と闘う作曲家、残された時間は僅か。

二人の詩人、そして作曲家、自由のない生命の危険さえある厳しい状況を耐え生きた。
その重みを感じる。

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diary 2023-6-11 (日) 月齢22.5 雨
今日は久しぶりにのんびりできている。
降り続く雨の中フェルドマンのトライアディック・メモリーズがとても合う。
今日は4番目のMarilyn Nonkenの演奏で聴いている。
ショスタコーヴィチのブロークの詩も2番目のセローフの演奏で聴いた。
重苦しい中に怒りを内に秘めながらそれでも喜びを見つけ出し生きていく。
そんな姿勢を聴いた。
プレリュードとフーガはニコラーエワで、検索していてペーター・ドノホーの演奏を見つけたので追加でアップした。
ドノホーを調べるとモーツァルトソナタがあったのでデュルニッツとトルコ行進曲を聴いた。
とてもいい。
ショスタコーヴィチ「ツヴェターエワの6つの詩」を一つにまとめる。
ユロフスキー、ハイティンク管弦楽版に加えてペーターゼン・カルテットの弦楽四重奏版がアップされていた。
ショスタコーヴィチの編曲ではないが、とても相応しいと思う。
ツヴェターエワ、アフマートワという詩人たちも過酷な人生を送った。
音楽も重いがその状況の中で意志を貫き通して最善を尽くすエネルギーを感じ取った。

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