モーツァルト W.A.Mozart (1756-1791)
Piano Sonata in D Major K.284 "Dürnitz" (1775)1 Allegro / 2 Andante / 3 Tema con variazone
3楽章の最後あたりの第11変奏、信じられない美しさ。
5、6年前になるだろうか、テレビでN響の演奏会を観ていた。
若いピアニストが誰かのコンチェルトを弾いた。
その曲名も忘れてしまったが、そのアンコールがなんとも素晴らしくて印象に残っている。
弾き始めるとしーんとした真っ暗なホールの空間が裂け、重力はなくなり、時は止まり、別世界が現れた。
モーツァルトのピアノソナタK284”デュルニッツ”の3楽章第11変奏からだった。
なんと美しいのだろう!
若いピアニストだったけれど、素晴らしいセンスを持っているなと思った。
モーツァルトを聴きたいピアニストを思い浮かべると、マリア・ジョアン・ピリス、ワルター・クリーン、ハンス・ライグラフ、ダニエル・バレンボイム、ギルバート・シュヒター、イングリッド・ヘブラー、リリー・クラウスらの名が出てくる。
クリーンも3楽章が埋め込みできず、バレンボイムもダメだった。
マリア・ユーディナが埋め込みできてよかった。すごい才能!
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diary 2023-3-28 (月) 月齢6.8 曇り
モーツァルトのK284の記事を改訂した。
ライグラフの演奏が全楽章を聴けないのが残念だ。
その代わりピリス、シュヒター、ヘブラー、クラウスの演奏を聴けるようにした。
マリア・ユーディナの演奏も聴ける。
何という才能だろう。
各楽章の頭出しにだいぶ時間がかかって苦労した。